管理栄養士の目線で、離乳食の便利グッズと調理について
はやいもので娘が誕生して1年4ヶ月ちょっと経ちました。
つい先日生まれてからちょうど500日経ったのですが、あっという間のような、もっと昔から一緒にいるような不思議な気持ちになりました。
最近では歩くことが非常に楽しくなってきたようで、どこに出掛けても早く歩かせて!!と催促してきます。可愛いです。
さて今回は離乳食についてです。
実は、わたしは管理栄養士なんです!
が、得意分野というわけではなかったのであまり参考にならないかもしれません。
「管理栄養士でもこんな風にやってるんだな~」くらいの身近な感覚で見ていただければ幸いです!
●いつから始めたか
離乳食の開始時期については、一般的に生後5~6ヶ月の時期にスタートするのが良いと言われています。わが家は私がめんどくさがりなので生後6ヶ月からスタートしました。
(早過ぎると消化器官が未発達のため赤ちゃんに負担がかかると言われています。)
離乳食を初めるにあたっては以下のような様子が見られたら赤ちゃんのほうも準備ができていますよ、というサインであると言われています。
- 食べ物に興味をもつ(じっと眺めている、触ってみようとする)
- 食べ物を見て、よだれが増える
- 赤ちゃんの口に指を入れても押し出さない
離乳食は、今までミルクしか飲んだことのなかった赤ちゃんに食べ物に慣れてもらい「噛む」ことや「味覚」を知ってもらう時期なんだなと思って、あまり頑張りすぎずに続けるのが良いのではないかな~と思います。
●役に立ったモノ
ここからは実際に役に立ったものを紹介していきます。
・離乳食のための本
Amazon.co.jp: 離乳食 - 在庫ありまたは注文可能: 本
ママが見やすい、気に入った本で構わないと思います。
大抵の本にはざっくりと離乳食のすすめ方や注意点などが書いてあるので1冊持っておくと安心だと思います。私はレシピがマンネリ化しやすかったので変化球のほうがいいかな~と思いクックパッドで人気!みたいな本を買いました。
・製氷皿とジップロック
離乳食の最初はとにかく潰したり裏ごししたりと手間がかかるので、空いた時間にちょっと多めに用意しておいて凍らせて、ジップロックに移し替えて作った日付を書いておいてました。製氷皿は100均で買いました。
・離乳食用スタイ (ビブ)
これは1歳4ヶ月になった今でも毎日使用しています。とにかく子どもは食べこぼしをするのでこれがないと服がべっちょべちょになります!
わが家はシリコン製のものを買ったので、お出かけにもクルッと丸めて持って行けて便利です。
離乳食用のスプーンは2種類用意しました。初期に使う平べったいものと、自分で持てるようなものです。
・市販のベビーフード (和光堂・キューピー)
ベビーフードは地味に活躍しました。私自身が疲れてしまったり体調が悪かった場合などに、ストックしておいたベビーフードを使うことが多かったです。
このまま食べさせてあげてもいいし、ストックしてある野菜を加えてあげてもいいです。
あとは、上にリンクを貼った和光堂のおべんとうシリーズ、これは外出時に重宝しました。外出先で食べさせられるものがあるかどうかわからない場合でも、安心して出かけられましたし、スプーンも付いているので便利でした。
赤ちゃん用品店やドラッグストア、スーパーなどでも取り扱っているところがあるので、うっかり忘れてしまっても現地調達することもできました。
・小鍋
これは自宅にあるものだったのですが、とにかく離乳食をはじめてから使用頻度がぐっとあがりました。大きさとしてはミルクパン位のものです。
出汁をとったり、野菜を煮たり、おかゆを作ったり。
・味噌漉し
これも自宅にあるものでいいと思います。なければ100均にも売っています。
写真のような鍋に引っ掛ける部分があるとより使いやすいと思います。
火の通りが違う野菜も同じ鍋で煮てしまいたい!
麺と具を一緒に煮たいけど盛りつけるときは別々にしたい!
など、面倒くさがりな私には時短できて良かった。
・離乳食はさみ
これは娘がだいぶ成長してから役にたちはじめました。
具体的には大人の食事を取り分けられるようになってから活躍しています。
大人と同様に調理をして、最後にこのはさみで切るだけで一緒に食べられる!
包丁とまな板を出さなくてもいい!
野菜や麺類などは切りやすいですが、さすがに肉類は切り分けにくいです。
でも外食するときなんかは持って行くとサッと取り分けられて便利。
お箸やフォーク・ナイフで切り分けるのって意外と大変なんですよね。
離乳食や幼児食を作るにあたって気をつけていることや心がけていること
離乳食は、読んで字のごとく「乳から離れる(ための)食事」です。
しかし、食べるのは赤ちゃん。消化器官も未発達ですし、初めて食べるものばかり!なんていう時期だってあります。
なので、衛生面や調味料の使い方には気を使いました。
調理器具は清潔か、食材が傷んでいないかどうか、しっかり加熱できているか、など。
当たり前のことですが、これらは毎回徹底していました。
調味料に関しては、なるべく薄味に。
というのも、塩分は消化器官が未発達な赤ちゃんにとっては負担になってしまうためです。
それと、素材の味を赤ちゃんに知ってもらうためでもあります。
調味料の使える量が少ないぶん、出汁を丁寧に取るようになりました。
鍋に必要な量の水を計って昆布放り投げておいてから味噌汁の具を切って、その後火をつけて沸騰する直前に昆布取り出して、鰹節(出汁パックに入れると楽)をインして2〜3分するだけで美味しい味噌汁になる。沸騰する間はのんびりしててもいいし、他の晩ご飯の準備しててもいい。
— 本当のお湯 (@maaaaago) 2015, 9月 26
恥ずかしながら、娘が生まれるまでは共働きで時間がなかったのもあって顆粒出汁で出汁をとることが多かったんだけど、昆布と鰹節できちんと出汁を取るようになってからというもの味噌汁がうまくてうまくてびっくりしました
— 本当のお湯 (@maaaaago) 2015, 9月 26
美味しい出汁で野菜を煮ると、娘もすごい勢いで野菜を食べてくれるのでびっくりします。うま味を覚えてくれたんだな~。
それと、1歳を過ぎて幼児食になったタイミングでイヤイヤ期に突入してきたため「絶対に食べたくない!!!」と大泣きするようなこともしばしば。
好き嫌いがほとんどない子なので、初めてイヤイヤされた時はだいぶ凹みましたが、
その経験を活かして、子どもが好きそうな味付けにしてみたり、タンパク源を複数用意(可能であれば動物性タンパクと植物性タンパク)してみたりしています。
↑手づかみで食べたい!ということが増えたので、切り方や用意の仕方も試行錯誤しています。
汁物を食べさせる時は具だけ別皿にとって冷まして渡しています。こぼされたら大変…
努力の甲斐あってか、食事に関してはイヤイヤすることがほとんどなくなってきて、ホッと胸をなでおろしています。
家族で同じ食卓を囲むことは想像以上に幸せなことなんだなと、子どもが生まれてからやっと実感しました。
自分の作った食事をいつも美味しそうに笑顔で食べてくれる娘と夫に感謝~!
さて、次回は離乳食と切っても切れない関係にある「食物アレルギー」について、考えることを書いていこうと思います。